自然葬とその他の葬送方法

 

【お墓】

江戸時代後期くらいから一般的な風習となり、昭和の初期から広まった家墓、近年では個人墓がある。

お墓は永代使用権(永代に渡り使用できる権利)のある土地を借り、そこにお墓を建てます。永代といっても永久にということではなく、管理ができていない状態が続くと撤去されたり、後継人以外への継承ができないといったことがある。

 

【納骨堂・永代供養】

お寺などが供養管理してくれるので、後継者がいない人、迷惑をかけたくない、お墓を買うほどお金がかからないという理由で、近年都会を中心に希望する人が増加している。

一定期間経過すると合祀されるタイプや永代に渡り供養してくれるタイプがある。

 

【樹木葬】

最近、後継者がいないシニアを中心に一般的な墓地より人気が高い。墓地となる場所に、墓石の代わりに樹木を植えるので、お墓よりかは経済的。

合同で埋葬する方法であれば、5万円前後からある。交通の便や利便性、しっかりとした業者、寺院であることをよく考えて選ぶ必要がある。

 

【海洋散骨】

まだ多くはないが、少しずつ希望する人が増えてきている。代行してもらう、合同で行う、単独で行う方法がある。一度散骨してしまうと管理などまったくかからず、海や自然にむかって故人に思いをはせながら供養することができる。一度散骨してしまうと遺骨は戻ってこない。供養対象がないということで後悔する人もいるので、あらかじめ分骨しておくなどよく考えておく必要がある。しっかりと定められた法律はまだできていない。

海洋散骨の種類

■個人散骨(チャーター散骨) 平均:20万円~40万円

 

故人のご家族で船を貸し切り行う散骨です。出港から帰港までが個人を偲ぶセレモニーとなります。

個別ですので、ある程度の融通が効くというメリットがあります。値段は乗船人数が多ければその分金額も上がってきます。海上の様子によって予定通りの日に行えるかどうか心配があります。

 

 

■代行散骨(委託散骨) 平均:5万円前後

 

散骨を行う業者にお骨を預けて、専門のスタッフのみで行う散骨です。

お身体の状態ややむをえない理由で参加が難しい場合などでも、散骨できるというメリットがあります。

また、立ち合いをしない分同行する散骨よりも費用が安く抑えられます。